観光について
那谷寺
〜開創1300年、白山信仰自然智の森〜
所在地石川県小松市那谷町ユ122
養老元年(717年)、高僧・泰澄によって白山が禅定され、那谷寺も開創されました。巨大で幽玄な岩が多く残る土地に御堂を県立し、本尊・十一面千手観世音菩薩を安置したため、当時の名は「岩屋寺」と呼ばれていました。後に花山法皇が御幸された際、洞窟内の本尊を拝され、「那谷寺」と名を改めました。南朝鮮の争いで多くを消失しましたが、寛永年間に加賀藩主・前田利常によって復興され、現在も白山信仰自然智の森として祈りを捧げています。
安宅の関
白砂青松の中に「智仁勇」の像が立つ、歌舞伎の舞台
所在地石川県小松市安宅町
安宅住吉神社の海側に広がる静かな松林の中に、勧進帳の舞台、安宅の関跡の碑があります。兄、頼朝に追われた義経が安宅の関を通る、関守・富樫の厳しい尋問にあい、その危機を乗り切るため弁慶は、偽の巻物を広げて即興で「勧進帳」を読み上げ、さらに嫌疑がかけられると、主君である義経を打ち据える。その姿に感動した富樫が通行を許可した。江戸時代の天宝11年(1840)に、七世市川團十郎によって歌舞伎「勧進帳」が初演されて人気を博し、依頼、歌舞伎十八番の一つとして今も受け継がれ、安宅の関の名を全国に広めることになりました。
芦城公園
〜前田利常ゆかりの日本庭園〜
所在地石川県小松市丸の内公園町19
加賀三代藩主前田利常の居城であった小松城の三の丸跡に作られました。博物館をはじめ、美術感、図書館、茶室などの文化施設を有し、中央には二つの池と滝、それらを結ぶせせらぎを中心に池の背後に築山を配した池泉回遊式庭園となっています。松の名木をはじめ、桜や藤、ツツジ、菖蒲、百日紅、紅葉、雪吊りなど四季折々の風情を楽しむことができます。
お旅まつり
〜250年の伝統が息づく〜
春の例大祭「お旅まつり」に、曳山舞台で演じる子供歌舞伎があります。小松市に曳山が誕生して250年。聴衆文化の粋を集めた絢爛豪華な曳山と艶やかな子供歌舞伎は今も受継がれ、小松の歌舞伎文化を支えています。ライトアップされた曳山八基が勢揃いし、国内外から多くの観光客で賑わいます。
安宅住吉神社
義経・弁慶一行が無事、関所 通過したことから「難関突破」の聖地として知られています。不可能を可能にするとの意味が込められたパワーストーンの碧のお守りが人気です。
所在地石川県小松市安宅町17
ハニベ巌窟院
仁王像の立つ入り口から夏でも冷ややかな洞窟の奥へ進めばおびただしい数の彫塑による地獄風景が鬼気迫る感じで展開します。その迷路のような洞窟の先には自然公園が広がります。
所在地石川県小松市安宅町17
曳山子供歌舞伎
250年の歴史をもつ子供歌舞伎は、主に女の子が演じており、全国では珍しいといわれています。役者に選ばれた子供たちは、3ヵ月前から台詞を覚え、1ヵ月前から歌舞伎の師匠とほぼ毎日稽古をします。そうやって、江戸時代から続く伝統を守り、伝えているのです。だから、子供の芝居だろうと侮るべからず。ほんものの歌舞伎役者もビックリのレベルの高さで、見物客からはヤンヤの喝采が起き、会場は感動に包まれます。
日本こども歌舞伎まつり in 小松
歌舞伎のまち小松を全国に発信しようと、平成11年(1999年)にスタートした「全国歌舞伎フェスティバルin小松」は、2019年度から「日本こども歌舞伎まつりin小松」に名称変更。全国津々浦々の子供歌舞伎を招待し、地元小松の子供たちと競演が繰り広げられる。会場はJR小松駅前の「團十郎芸術劇場うらら」。20メートルの花道を備えた本格歌舞伎ホールでの、子供たちの晴れ舞台。その迫真の演技に、会場は拍手喝采、歓声、感動に包まれる。
三重塔(国重要文化財)
寛永19(1642)年、前田利常の建立。三層とも扇垂木の手法で各層ごとに組立て、大日如来を安置しています。
所在地石川県小松市那谷町ユ122 那谷寺敷地内
大悲閣本殿(国重要文化財)
大悲閣・唐門・本殿の三つの重要文化財建造物と総称して「本殿」と呼んでいます。本尊の十一面千住観音菩薩を安置し、「ウマレキヨマル」を体験できる「いわや胎内くぐり」があります。
所在地石川県小松市那谷町78
金堂華王殿
京沸師・松久宗琳作の十一観世音菩薩をお祀りし、ここですべての法会が行われます。
所在地石川県小松市那谷町ユ122
自然智の里 生雲
〜心を癒す 山頂の宿〜
「那谷寺」と「霊峰白山」を結ぶ線に、かつての修験者たちが修行したとされる「円行山」。外界から霧が立ち昇り、雲が浮き上がる自然と融け合う現代の癒しの宿。山頂の絶景パノラマを堪能できます。
所在地石川県小松市那谷町
日本遺産「北前船寄港地・船主集落」
古代から交通の要地であった安宅は、江戸時代中頃から明治にかけて北前船の寄港地として繁栄しました。風情ある街並みの中には、往時をしのばせる旧家が点在し、その歴史文化が色濃く残っています。
所在地石川県小松市中心市街地ほか
こまつ勧進帳の里 うみのえき安宅
時を超え、白砂青松の中にたたずむ歌舞伎「勧進帳」の舞台、安宅の関。その傍らに「こまつ勧進帳の里」があります。テラスから日本海を一望できるカフェで、歴史ロマンの潮風を感じながら、お食事やティータイムをお楽しみいただけます。
所在地石川県小松市安宅町タ140-4
粟津温泉
〜開湯1300年の歴史をまとい北陸の地に佇む湯の里〜
開湯1300年(2018年)の粟津温泉は、北陸最古の温泉地として山かげの御殿湯といわれ、温泉・色・おもてなしを通じて小松の文化が総合的に感じられる滞在拠点。自家掘りの源泉、きめ細かな肌ざわりは純度100%の芳硝泉。宿では四季折々の食材を用いた懐石や精進料理が堪能できます。
所在地石川県小松市粟津町1
滝ケ原石切り場跡・アーチ石橋群
〜現代に伝わる石の文化的景観〜
小松市内にある30カ所以上ある石切り場。このうち現在も切り出しが行われている滝ケ原。堅牢で良質な石材は全国の有名な建築物に使用。幻想的な空間は見学可能です。アーチ型の市橋は5橋あります。
所在地石川県小松市滝ケ原町
観音下石切り場
大正時代から続く石切り場。特徴的な黄色を呈し、国会議事堂や旧甲子園ホテルにも石材が利用されています。
所在地石川県小松市観音下町ハカ1-1
仙叟屋敷ならびに玄庵
〜和敬静寂の心を汲み取る〜
芦城公園内にある茶室。茶道裏千家十五代鵬雲斎汎叟千玄室氏が千家四代仙叟宗室居士三百念遠忌を記念して先祖の供養のため、平成9年4月21日に小松市へ寄贈されたものです。
所在地小松市丸の内公園町19番地(芦城公園内)